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ブログ 2025年12月8日 5分

Tokyo Connect 2025 レポート:Circularise、日本のサステナビリティトランジションにおける重要プレイヤーへ

Trishna Menon
Trishna Menon
Senior Growth Marketer
Ayaka Kume
Ayaka Kume
Marketing Lead APJ

COP30で国際標準として正式に発表された「Global Circularity Protocol for Business(GCP)」。その“事実上の初公開の舞台”となったのが、東京で開催された「Tokyo Connect 2025」でした。本イベントでは、CirculariseがGCPの主要技術パートナーとして登壇し、日本の産業界・行政・金融機関とともに、アジアにおけるサーキュラリティ実装の未来を議論しました。

COP30から東京へ──GCPが示す新たな共通言語

ブラジルでのCOP30でローンチされたGCPは、サーキュラリティをバリューチェーン全体で「定義し、準備し、測定し、管理し、伝達する」ための国際標準です。CirculariseはWBCSDおよびOne Planet Networkの技術パートナーとして、Deloitte、KPMG、Circle Economyとともにこの標準の策定を主導的に支援しました。特に、複雑な多層サプライチェーンにおけるデータ構造や実装ロードマップ、Circular Transition Indicator(CTI)の整備に深く関与し、2024年のホワイトペーパー「Circularity Data Exchange」で示した知見をプロトコルへ反映させています。

こうした背景を踏まえ、Tokyo Connect 2025はGCPを日本の企業・行政へ本格的に紹介する最初の重要な機会となりました。

Tokyo Connect 2025とは

WBCSDとSAPが共催した本イベントには、日本を代表する製造企業、行政官庁、金融機関、そして国際的な専門家が多数参加し、「APACで企業はサステナビリティトランジションをどう加速できるか」をテーマに活発な議論が行われました。排出量管理の一次データシフト、複雑なサプライチェーンでの循環型ビジネスの実装、製品循環性や社会的価値の信頼性確保、そしてGCPのような国際標準をどう日本企業に適用するか——多層的なテーマが真正面から議論されました。

日本の高度な製造力とデジタル技術の組み合わせは、循環型社会の実装において世界でも有数のポテンシャルを持つことが改めて示されました。

Circularise、技術エキスパートとして登壇

CirculariseはGCP策定における技術的な役割が評価され、Head of Sustainable Innovation の Phil Brown(フィル・ブラウン)がパネルスピーカーとして招かれました。日本を代表する企業や行政、金融機関とともに議論をリードし、日本がサーキュラリティの分野で国際的な主導権を握りつつある状況を強調しました。

Head of Sustainable Innovation の Phil Brown(フィル・ブラウン コメント
「パナソニック、トヨタ、富士通などの大企業に加え、METIや環境省も積極的に議論に参加していたことが非常に印象的でした。日本が国を挙げてサーキュラリティを前進させようとしている姿勢を強く感じました。」

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今回の登壇は、COP30日本パビリオンでのGCP正式ローンチへとつながった、当社のデジタルトレーサビリティおよびサプライチェーン透明性に関する長年の取り組みの延長線上にあります。Circulariseは今後もWBCSDやその加盟企業、関連組織と協働し、GCPを現場レベルで実装するための議論と実務を継続します。また、GCPの技術ワーキンググループパートナー、そしてフロントランナー・コアリションの一員として、その発展に積極的に貢献していきます。

日本で進む4つの大きな潮流

本イベントでは、日本のサステナビリティ領域において以下の大きな潮流が確認されました。

1.一次データが“当たり前”に

PACTや新たな規制の影響により、サプライヤー発の一次データへのシフトが急加速。
日本はすでに世界のPACT対応ツールの26%を占める主要市場となっています。

2.回避排出量が投資指標として台頭

METIと金融機関が、革新的技術の価値を測る方法として回避排出量を活用し始めています。
これにより「インパクト」と「投資判断」が直接つながり、データ品質の重要性が一段と高まっています。

3.サーキュラリティが経営・財務アジェンダに昇格

SMBCなど金融機関が議論に参加したことで、サーキュラーエコノミーはもはやサステナ担当だけのテーマではなく、経営戦略・リスク管理・競争力に直結する領域へと明確に位置づけられました。

4.政府主導の標準化が加速

国際標準との整合性を保ちながら、国内産業の競争力を高めるため、行政・企業・業界団体・技術パートナーが連携して標準化を進めています。


GCPの「ルールブック」と、それを動かす「エンジン」

GCPは循環パフォーマンスを測定し、報告するための国際的な“ルールブック”です。これを実際のサプライチェーンで機能させるためのエンジンがCircularity Data Exchange(CDX)であり、さらにエンジンを動かすための歯車となるのが、製品レベルのデータを扱うDigital Product Passport(DPP)や各種のトレーサビリティソリューションです。

GCPセッションには、Circularise、WBCSD、環境省、パナソニック、SMBCなどが参加しました。議論ではGCPを実装するためのアーキテクチャとして、サーキュラリティには「What(何を測るか)」と「How(どう実現するか)」の二層構造がある点について強調されました。

GCP:ルールブック(What)

循環パフォーマンスを測定・報告するためのグローバル標準。
企業・投資家・規制当局に共通言語を提供する“取扱説明書”。

CDX:エンジン(How)

多層サプライチェーンを横断して、安全で相互運用可能なデータ流通を可能にする基盤。
GCPを現実世界で機能させる“データエンジン”。

DPP/デジタルトレーサビリティ:エンジンを動かす歯車

Circulariseは、単なるレポート作成ではなく、「投資判断に耐えうる信頼性の高い“bankable data”を提供することこそが自社の使命である」と語りました。

日本はアジアのサーキュラーエコノミー実装における世界のモデルになり得る

本イベントを通じ、日本はアジアのサーキュラリティ実装における中心的存在になり得ることが改めて明らかになりました。

  • 政府の明確な方針と強い後押し
  • 精緻で高度な製造業の基盤
  • 複雑だが、協業が根付いた高信頼なサプライチェーン

これらが相乗効果を生み、APACの複雑なネットワークを“障壁ではなく最大のチャンス”へと変えています。循環性が測定され、管理され、資金調達と接続される世界。日本とAPACはそのモデルケースとなり、国際的な指標作りに大きく貢献していくでしょう。

Circulariseはこれからも日本・APACで前進し続ける

CirculariseはGCPの国際標準、EUバッテリー規制やESPRなどの規制、そして企業の日常業務である一次データ収集やトレーサビリティ―、これらを繋ぐ“データインフラ”としての役割をさらに強化していきます。